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明るいコストダウン

仕事筋シリーズ №9
明るいコストダウン

片桐 明
定価 本体700円+税
文庫判 224頁
2009年4月11日発売
ISBN 978-4-7759-3069-4 C0134


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目次 | はじめに | (立ち読み)第1章 | (立ち読み)実践者の声 | 関連書籍

手軽に無理せず取り組む、経費削減策!

企業も家計も、“存続の方程式”は非常に簡単だ。それは、「入るを計って、出るを制す」。売上ばかりを追っても、そこに生じるコストから目をそらしていては、企業として永続することはできない。 売上拡大とコスト削減という両輪に均等に力を注いで、企業として正しく進んでいくために――。情報を知恵に換えて、即効性の高いコスト削減につなげるコツを伝授する。


――著者コメント――

企業は存続するために、営業力強化、商品開発、技術革新や価格競争を行いながら、前に進む努力を重ねます。しかし、近年の世界的な厳しい経営環境のなか、利益拡大を目指すだけでは生き残ることはできません。たとえ自社がその強風にあおられることがなくても、関係する企業が倒産などに至れば、入金が滞るなどのあおりを受けることになるかもしれないのです。

無駄な出費は利益を脅かす一因です。売上拡大が難しいいま、ぜひ現状認識に目をむけてください。そして、人件費削減の前に少しでも会社からの出金が抑えられるように、会社として一丸となって踏みこらえてください。

本書は、今日からでも気軽に取り組める簡単な手法を記しています。チリも積もれば、意外な結果に至ります。そして、成果を数字で客観的に認識できれば、さらなるやる気へとつながるはずです。企業として踏ん張りとおすために、そこに関連する多くの人たちのために、いまこそしっかり会社にお金を残す努力をしましょう。



――目次――

はじめに

第1章 なぜコストダウンは必要か
   1.お金論
   2.企業にとっての使命
   3.いつ何が起きるか分からない
   4.今こそコストダウン実行のチャンス

第2章 明るいコストダウン
   1.コストダウンはつらいだけ?
   2.明るいコストダウン
   3.成功への必須条件
4.最終ゴール

第3章 あなたの会社にコストダウンは必要ないか
   1.現状認識
   2.無知は罪
   3.コストダウンの実績

第4章 コストダウンを実現するために
   1.ベースになる考え方
   2.コストダウンの敵
   3.コストダウン失敗例
   4.はじめの一歩

第5章 コストダウンの手法
   1.項目別コストダウン術
   2.かかるコストの差異
   補足①―損益計算書

第6章 コストダウンを運動にする
   1.実行ステップ
   2.実践例

第7章 実践の成果
   1.コストダウン成果の算出の仕方
   2.算出例
   3.コストダウンの基本的な手順
   ケーススタディ
   補足②―損益分岐点

第8章 コストダウンにおけるキーパーソン
   1.経営者の視点
   2.担当者の視点

第9章 数字以外で見るコスト
   1.時間という名のコスト
   2.生産性向上という課題
   3.6W3H1Gでの報告

個人・家族レベルでのコストダウン

実践者の声―テナント料1億円の削減に成功

あとがき


――著者紹介――

片桐明(かたぎり・あきら)
1963年京都生まれ。同志社大学を卒業後、株式会社日本エル・シー・エーに入社し、主に中小企業の経営コンサルティングや子会社の立ち上げに従事。2006年起業。株式会社コストダウン代表取締役。

http://www.costdown.co.jp



はじめに

 「コスト下げ やる気も一緒に 下げられる」
これは、2009年第一生命サラリーマン川柳100句のひとつに選ばれた作品である。多くの方が共感される作品ではないだろうか。しかし、真のコストダウンはマイナスイメージを与えるものではない。取り組んだ者にも会社にとっても、多くのメリットをもたらしてくれるのだ。
 そこで、本書では「コストダウン」という言葉が持つ暗いイメージを払拭し、明るいコストダウンを提唱していきたい。

 多くの会社が、日々、一企業としての発展を目指している。しかし、売上拡大が難しいいま、以前と同じように経費を使えば会社にお金は残らず、倒産の道を余儀なくされる危険性をはらんでいるのだ。
 売上拡大が身長や体重を増やす活動だと考えれば、それらを筋肉質にシェイプアップすることがコストダウン活動なのである。体が大きくなっても、それが脂肪ばかりであれば全体の動きが鈍る。少し動くだけでも息切れしてしまい、会社としてのフットワークが悪くなる。これでは売上高がいくら大きくても企業活動としての意味が成り立たない。ムダな肉を落としてシェイプアップすれば、企業としてもそこに携わる人々にとっても活動がしやすくなる。それが、正しいコストダウン活動なのだ。
 ビジネスはシビアな世界である。会社経営は誰も助けてはくれない。とくに零細企業や立ち上げたばかりの企業には、世間は冷たいものだ。あくまで、自分たちの努力で踏ん張っていかなければならないのだ。
 また、ある程度軌道に乗ってきた企業でも、時勢の波にのまれいきなり手をはたかれることもある。だからといって、不平不満を叫んでみても善意の第三者が現れるわけではない。ならば、ある程度は自力でしのげるキャッシュを手元に置いておくことが必須になる。
 会社として生き抜くための、底力は欠かせない。そこで、おのおのが日々の業務に励むことで“攻めの力”を養い、コストダウンに励むことで想定外のことが起きても“守りきる力”を蓄えるのだ。

○コストダウンに成功した担当課長の貢献の大きさ
 ある会社では、年間1億円ものテナント料削減を図ることに成功した。この金額は、同社が全国で展開している営業所のテナント料をすべて合わせた1カ月分に相当する。
 これを、同社の一社員が自ら率先して現場の協力を仰ぎながら実現したのである。上司に指示されたわけではなく、日々の業務を進めるなかでコストダウンに興味を持ち、情報を集め、実行に移した。
 そんな彼の貢献は、単にコストダウンの成果だけにとどまらない。結果の大きさももちろんあるが、トップをはじめ、多くの社員がコストダウンを意識するようになったことが会社として一番の成果であろう。いまでは、社員のモチベーションは上がり、「ほかに、何かできるコストダウンはないか」と皆が考えているという。
 さらに、世界経済危機という逆風のなかで、先行してきちんとコストダウン活動をしているということを社外にもアピールできる。そして、同社の株主たちからも好印象を得ることができた。つまり、挙げ出したらきりがないほど、彼の貢献度は高いのである。その成果も、きっかけは彼の興味から始まったことである。

   同社の成功は、コストダウンに前向きに取り組んだ好例である。しかし、これはけっして特別なことではない。コストダウンを実践している多くの会社で成果に導いているのは、前向きに取り組む社員の皆さんのアイデアだったりするのだ。
 縁あって本書を手にとっていただいた皆さんは、コストダウンについて少しは興味をもたれている方々であると思う。そんな皆さんにひとつでも役に立ち、前向きに取り組んでいただけることを願ってやまない。

  2009年3月                                        片桐 明


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