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2015年1月発売 A5判 並製 208頁 ISBN 978-4-7759-4133-1
日本列島は海に囲まれており、魚は私たち日本人にとっていちばん馴染み深い食材のひとつでもある。日本各地の人々は古来よりあらゆる魚を食べ、調理法を研究し続けてきた。 たとえば、かつては輸送に時間がかかったために生まれた「活け締め」の技術は日本発祥と言われるが、いまや世界でのスタンダードとなっている。 命をいただくからには美味しくいただこうというのは、たいていの日本人ならば当たり前に持つ感覚のひとつかもしれない。
だが、「締め」の技術や輸送手段が発達した現代においてなお、「釣った者しか知り得ない」味というものは依然として存在している。むしろ、何でも手に入るこの時代にあってはますます貴重な味覚とも言ってもいい。
今回、漫画家・桜多吾作の手によって、そういう先人たちの発見と、一部の人だけの密やかな楽しみになってきた絶品料理の数々を読者の皆様にご紹介する。 ご紹介する魚の種類は90以上、レシピは170以上だ。 刺身や煮魚などの定番はもちろん、全国を釣り歩いて地元の漁師や料理人から聞きだした“それぞれの魚を一番旨く食べる方法”を描いている。
釣り好きの読者諸兄にも、本書をきっかけとして自分の知らなかった味覚に出合っていただきたい。そして、本書を読んだあとには、いまだ誰にも発見されていない美味を見つける釣行に読者自身が乗り出してもらいたい!
1948年、山形県生まれ。石ノ森章太郎に師事し、チーフアシスタントを務めたのち独立。石ノ森のアシスタント時代に出会った永井豪との交流を経て、初のコミカライズ作品『マジンガーZ』に携わった。以降、『ゲッターロボ』『グレートマジンガー』『ゲッターロボG』『鋼鉄ジーグ』『UFOロボ グレンダイザー』など多くのSF漫画を執筆。『マッハSOS』など多くのオリジナル作品も発表しており、代表作『釣りバカ大将』を始めとして、趣味である釣りをテーマにした入門書や漫画も数多く手がけている。ルアーフィッシングやボート釣りの経験も豊富で、スポーツ新聞や釣り雑誌でも活躍中。
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